ようやく大阪も長かった梅雨が終わったと思ったら、台風がやって来た。
雨の中お盆で山梨に帰ったら、今度は地震。
久しぶりの早朝の震度4は怖かった。
地震と台風が一緒にやって来るのも怖かった。
いつ雨が降るのか分からないまま、山奥の滝に行った。
道路で車を降りて森の中に入った。一歩入ると、ひんやりと冷たい。
木と土のいい香と、木から出てきたばかりの新鮮な酸素で満たされた森の中
滝に向かって進んだ。
10分もかからないでもう滝についた。その滝は小さな滝とその上にまた大きな
長い滝が2重になっていた。
水しぶきの中で水着になって川の中に入った。
なんとも冷たい水だった。一歩中に入って身体中が冷えてしまうくらい。
それでも子供達は、川から滝壺に向かって泳いでいた。
そして高い岩の上に上っては、そこからジャンプして飛び込んでいた。
私は、中が見えないし、どれくらいの深さか分からない所になんで飛び込むことが
できるのか不思議だった。
滝の近くに行くと、耳に入る全ての音が水の落ちる音に変わる。
あまりの音に耳の感覚が麻痺しそうになる。
水の中に入った足もあまりの冷たさにそれ以上身体を水につけることができない。
2年前はザボンと中に入ったのに、今年は水の量が多いし、冷たいし、寒いしで、
とても腰から上が水に入っていかない。
あたりを見渡すと、緑のいろんな木に囲まれて、葉っぱの間からほんのちょっとだけ
光と雲と青空が見える。
滝の下にいるとこの世のことがすべてなくなる。
滝の音と水と緑と岩とそこの空気、そして私達だけの世界。
滝壺まで泳ぐと、突然ものすごい勢いで逆方向に戻される。
どんなに意識して踏ん張ろうとしても、水の力には適わない。
どうしても滝壺には行けない。
今年は台風のせいか、子供達も滝壺までもおよいでいけなかった。
私は結局下半身浴だけしてあがった。
それでも水につけた部分は何だか生き返ったように気持ちよかった。
帰りは山道ですってんころりんして、また森を出たら、太陽がギラギラで暑かった。
あの時冷たくても我慢して水の中に入って泳げば良かったな、と思った。