この6月からヨギーナでレッスンを開始されたカズコさん。
金曜日の夜、「ダーマミトラー ヨガ」と「陰ヨガ + 瞑想」の2レッスンを担当されています。
ヨギーナでは年末企画としてカズコさんにエッセイを依頼し、なぜ「スタジオで練習するのか」ということと、「陰ヨガについて」の二点のエッセイを寄稿して頂けました。
カズコさんが敬愛するダーマミトラー師の事例を元にヨガスタジオでヨガを修練することの意味を説かれたり、陰ヨガについて詳細に、そして分かりやすく説明して頂けたりと、それぞれの寄稿文は一読の価値があります。
ぜひ最後までお読み頂き、日々のプラクティスの一助になれば幸いです。
なぜヨガスタジオに通うのでしょうか?
私の師であるダーマミトラー先生が初めてアメリカにハタヨガを紹介された頃は、今のようにDVDや写真はおろか、ポーズのイラストさえ満足になかったそうです。
そこで、師への感謝と献身の思いを込めて、ヨガチャートを作ろうとされました。
自分でポーズをとり、あらかじめ口の中に含んだシャッターを噛んで押し、フラッシュが光る前に吐き出すというやり方で、何千枚という写真を撮り、編集されたそうです。
コンピューターもまだそれほど普及していない頃です。
そして 608 Asanas というモノクロのすてきな写真集が出来上がり、今や世界中のヨガスタジオに当たり前のように置かれています。
そういった写真集やDVDの普及もあって、自宅で練習する人も大勢いらっしゃると思います。
一人でヨガをするのが好き、思いっきりマイペースで練習したいという人もいるでしょう。
でも、スタジオでヨガをするのには大きな意味があります。
スタジオでしか学べないことがあります。
スタジオにしかないものがあります。
ヨガスタジオは心と体でさまざまな一体感を得られる場所です。
同じレッスンを共有する仲間、引き上げられるエネルギーに同調して、自分の中から湧きあがってくるパワーに大きな感動を覚えることもあります。
人の輪からエネルギーを受け、与え合い、分かち合い、活性化されるエネルギー。
一体となること−それはとても尊いこと。共有の実感から人を思いやる気持ちが生れてきたりします。
自分の世界と周りとの境界がなくなります。
そのつながりが安らぎを感じさせてくれます。
愛が育まれていきます。
人と人のつながりを実感し、人間の存在が孤立したものではないという気づきが生れます。
一人ではないことを知ることによって、素直な気持ちで自分自身と向き合えるようになるのだと思います。
それこそが、世界をよりよい方向へと変えていくものなのです。
Kazuko
陰ヨガは、日本人の本山 博 博士が作り上げた「経絡チャクラ理論」を基に、アメリカ人のポール・グライリー先生が開発したものです。
私は友人のチャン千香さんの勧めで、ポール先生のトレーニングを受けました。
千香さんはすでに女優として、ヨガのインストラクターとして、ブドウコンの公認指導者としてがんばっていた人ですが、一時期アクティブなヨガができなくなったことがあったそうです。
身体的にもつらかったり、やる気が起きなかったり。そんなときに陰ヨガに出会い、交互にアシュタンガヨガなどのアクティブなヨガと陰ヨガを繰り返す練習を始め、スランプ(?)から脱出できたそうです。
アメリカでは5年くらい前から広まっているようです。
特に、都会で忙しく暮らす人にはスローダウンして、自分のエネルギーバランスを整えるためにも有効です。
ヨガのプラクティスが成熟してくると、より静かで瞑想的なポーズを好み、内観的になっていく傾向があります。
1つのポーズを長い時間保持するアーサナプラクティスは、肉体的には主に骨盤周りの柔軟性を高め、エネルギー的には経絡システムのバランスをとり、精神的には心を鍛え、静寂で明確な感覚を得、リストラクティブ的には可動域を広げ、細胞組織を活性化させます。
練習の仕方はさまざまです。
陰ヨガシークエンスの後にアクティブなシークエンス、あるときは陰ヨガと瞑想だけ、アクティブなヨガの後に陰ヨガ、といった感じです。
アメリカではムーンデーの陰ヨガをやっているところもあるそうです。
できないアーサナがあっていいのです。
人によって体が違うのですから。
陰ヨガのレッスンを受けてくれた方は実感していると思いますが、どうしても無理な姿勢もあります。
その事実を受け入れながらも、自分で限界を作らず、精神的なブロックをほどいていけば、可能性は広がるはずです。
陽のヨガで筋肉の柔軟性を高め、陰のヨガで自分の骨格を把握して関節・結合組織の柔軟性を高め、経絡を開いて、気を巡らせていくのです。
大切なことはアクティブなヨガを楽しむと同時に、陰ヨガのような鍛錬を忘れないことです。
両方のバランスをとり、またヨガのフィジカルな面だけに目をむけてしまわないことです。
Kazuko